2012/10/25

トレーナーの仕事・条件は…大変ですよ。でも楽しいしやりがいがあります

みなさまこんにちは。

今日はトレーナーの仕事についてすこしお話しします。

プレーヤーをやめてトレーナー一本にしぼった経緯は何度か書きましたが、
プレーヤーをやっている頃は、
その「名前」で結構仕事ができました。

つまり教えるテクニックより、
「あの歌手に習いたい」
という生徒さんが多かった訳です。

しかし今は違います。
僕はもう歌わないから、その指導法やテクニック、情熱だけが頼りです。

だから僕はペース配分ができません。
時には倒れてしまいます。大変申し訳ないですが・・・^^;

トレーナーは「できるものの論理」で指導してはいけません。

何を、なぜ、どのように、

これが大切です。

さらにメンタル面がとても大切です。
どこをくすぐってやればやる気になるのか、テンションがあがるのか等、
生徒さんの性格を見抜く、これがとても大切です。

そして重要なのが、生徒さんの真似をすること。
「いまあなたはこうなってますよ」と。
ここが難しい。
これはあまり大げさ
「お前はこないなっとんねん!!」みたいにやると、
「そんなにひどくない!」と反発されたり、
自尊心を奪いかねません。
正確に真似をする事が大切です。
またわかりやすくするために、大げさに誇張して真似するときは、
「その旨をことわること」も大切です。

さらに大変なのが「このようにしてください」と指導するときです。

この時ちょうど良い発声をしてみせても
多くの生徒さんは、感心はしてくださるかもしれませんが、
「だから、それどうやるの??」
となりがちです。

そのときこそ「とても大げさに」示してあげるようにしています。
例えば、「あえてのどを詰めてほしければ」

3倍くらい詰める(当社比w)

そうするとやっと生徒さんはやってほしいくらいの詰め方をしてくれるものです。
私の場合は、生徒さんの悪いところは、正確に真似し、
見本はやり過ぎくらい大げさに、というスタンスです。

「こうやってだせ〜」と、いい声だけ出していても、
だめなんです。
僕の目標は感心される事ではなく、
生徒さんの声と呼吸を生まれ変わらせる事なんですから。

そう考えると、トレーナーとプレーヤーを完璧に両立する事ってできるんかいな?
と、ますます思ってしまいます。

僕だったらどちらも知らず知らずのうちに手を抜くというか、
「つぶしの演奏」「つぶしのレッスン」になりそうで、
とても怖いのです。

さて僕の考えるトレーナーの条件
・性格を見抜く
・プライドを傷つけない
・媚びない
・先生面しない
・生徒さんと対等でありながらペースを掴む
・曖昧な事は言わない
・何のための練習かなど、目標を明確に提示する
・真似して欲しいところこそ誇張する
・生徒さんのわるいところは誇張しない
・生徒さんの呼吸をなるべく正確にまねる事で現在の状態、良いところ・悪いところを見抜く
・生徒さんがいつでも質問できるような環境を作る
・そしてその質問に即座に答える
・怒らない
・自分が上手くても仕方ない
・命を懸ける
・すなわちペース配分しない
・レッスンはステージであり、生徒さんを楽しませる事
etc.etc...他にもいっぱいあるな・・・

わ〜、いくつできてるかなあ〜^^;



↓ブログランキングに参加しています♪よろしければおねがいします♪
にほんブログ村 音楽ブログ ヴォーカルへ
FC2Blog Ranking
2012/10/22

【お客様を呼ぶという事】自分の力を知るという事かもしれません

どんなに相手がニコニコしても、
応援してくれるようなことを言っていても、
リサイタルや演奏会、ライブやイベントには来てくれません・・・
これから書く話は自分の経験からです・・・
まだクラシックの歌手だった頃の話・・・


かつていずみホールでリサイタルをさせて頂いた時、
本当にお客さんを呼ぶこことの苦労を知った。
本当に大変だった・・・
仲間に助けられた。
近所のおじさんオバサンにも助けられた。
生徒さん達に本当に助けられた。
もちろん生徒に強制するようなバカな真似はしていません。
名のある方にも助けてもらったが、
そんな人たちは忙しい。
まずは仲間や生徒にもかっこ良く頭を下げられるか。
自分の演奏や、地位なんてどうでもいい。
でないと今のご時世「冬の旅」なんて聞きたがる人はそうはいない(笑)
内容に興味を持ってもらってそれだけじゃだめ。
みんな雨が降ったら、それだけで、
「行かない理由ができた」と喜んでいるかもしれない。
それくらい怖がった方がいいのかもしれない。
「ヒロシのためならめんどくさいけど顔だしたるか〜」
そう思ってもらわねば。。。

平日にもかかわらず500名以上の方にお越し頂いたが、
それで疲れ果ててしまって、演奏の方は・・・
自分では全く納得できなかった。
それがふがいなかった。
舞台に立って大勢のお客様を見た時、
それでもうゴールについてしまっていた・・・
自分の力を思い知らされた。
いつかあのときのお客様達に、
なにより仲間達に、
ポスターを貼ってくれた近所のオジサン達に恩返しをせねばと、
思っています。

そのときご迷惑をおかけした木川田先生。
先生には次の演奏会で恩返しができたかもしれない。
その演奏会では終わったとき駆け寄ってきてくださった。
ぼくが「たった3曲でバテてしまって申し訳ありません」
と言っても、
「そんなことはどうでもいい!すばらしかった!」と、
本当に嬉しそうに褒めて頂いた。
初めて褒めてもらえた。
そしてそのことばはあのリサイタルと比較してという意味もあったと思う。
先生はその数ヶ月後この世を去られた。
でもピアニストの美しい先生にはまだ恩返しできていない・・・


そのたった3曲の演奏会は
本当に演奏だけに力を注いだのです。
共演者は関西のトップのバリトン・テナー、ソプラノが勢揃い。
僕はその演奏会が現役最後と思ってやりましたので、
勝手に負ける訳にはいかない!とか思っていましたw
はずかしいことです・・・^^;;
(だから私は50枚ほどしかチケットを売れなかった…でも
それだって本当は大変ですわかる方にはわかるでしょう…)

今日のブログは想いを込めて、
おこがましいのを、
恥ずかしいのを我慢して書きました…


↓ブログランキングに参加しています♪よろしければおねがいします♪
にほんブログ村 音楽ブログ ヴォーカルへ
FC2Blog Ranking
2012/10/13

「背骨」と「重心」について

少し間があいてしまいました。。。
今日は「背骨」についてお話しします。

まず理想を言えば、
「一直線にまっすぐ」になること。
尾てい骨のあたりから首の骨、後頭部までまっすぐ。

しかし、背骨は通常S字に曲がっています。
これがサスペンション(バネ)の役割を果たしているのですが、
これをまっすぐにすることで、気道がつながり、
さらに立ち姿も美しくなります。
キレイに胸を張って見えます。

この「胸を張る」という言葉もくせ者で、
普通の人が胸を張ると、大概その後ろの部分、肩甲骨のあたりが前方へ引っ込んでしまうのです。
また、腰の部分はふつうのひとは、
背中とお尻よりも前方にへこんでいますよね。
ここもまっすぐにします。
これで腰と肩甲骨のあたりが前に出て来ないように気をつけると、
今度は背骨の上の方(肩のあたり)が前方に傾斜してしまいます。
いわゆる猫背の状態です。
そして膝も曲がってしまいます。

ちょっと私の文章力では書ききれませんが(今度絵にします)、
結局通常S字の背骨をまっすぐにするという事は、
背骨が「余る」という事なのです

この余った背骨をどうするかといいますと、
猫背になった部分は無理矢理おこすのです。
つまり背骨と背骨の隙間を埋める
これは慣れるまで相当・・・痛いです^^;
ですが、これにより、身体はものを持ち上げたようなスタイル、
もしくはスタローンが叫んだような格好になります(笑)

そして曲がった膝は。。。無理矢理延ばします^^;
これは、もも・ひざ・ふくらはぎ・足裏に大変な負担がかかります

しかし、これこそが重心を下げるという事なのです。

よく「足の裏に体重をかけましょう」なんていいますが、
実際はできている方はすくなく、
むしろ意識する事で重心が浮いてしまう方が多いのです。

またレッスンでは詳しくご説明しますね。


↓ブログランキングに参加しています♪よろしければおねがいします♪
にほんブログ村 音楽ブログ ヴォーカルへ
FC2Blog Ranking
2012/10/05

今一度「舌根」を下げることについて

おお、まもなく深夜2時です。

よくご質問を頂くのが「舌根」の下げ方。

これはですね。舌を下げようと思えば思うほど、意識して上がってくる人が多いのですが、
そもそも舌を下げてどうしようとしているのかが大切です。

気道を開けて、声帯を下げる。
というところですが、
ではどうすれば声帯がはいっている骨のボックスを下げられるかを考えたほうが良い。

逆に言えば、それが下がらなければ、舌根は下がりません。
・・・本当は下がります舌根と喉がぶつかって、首を閉められたような息が出ますので意味がありません
というか余計難しいです・・・
ただ、演技派の息は出ます(首を締められるシーン・・・)
 
口のはたの真下辺りの顎の骨の下あたり、ちょうど首と顎の境くらいで、
のどより2cmほど左右に(ややこしくてごめんなさい!)
ポコッとでているところがあると思います。
その筋肉を左右にそしてやや下に下げると、
舌根は下がり、気道は開きます。
そして自然に口蓋垂も上に引っ張ることを覚えるでしょう。

これは比較的簡単ですが、クラシックの人は下手な方が多いです。
腹式呼吸はできているが「使い方を間違っていても」できなくなってしまいます。
実はいる力はないが、要らない力もない、初心者の方ができたりするのです。
それだけ自然な呼吸とワンセットで考えなければなりません。

舌の筋肉や声帯の周りの筋肉はアッセンブリーといいますか、
みんな関連性があります。
つまり

「舌根が上がっているのは結果論であって、舌根だけ下がることはないわけです(というか意味が無い)」

こう考えると、スプーンで舌を抑えてもほとんど効果なしというか、
かえって異物を押し出そうとする力で上がるばかりです。
結果よりも原因をさぐらないと意味が無いのです。


↓ブログランキングに参加しています♪よろしければおねがいします♪
にほんブログ村 音楽ブログ ヴォーカルへ
FC2Blog Ranking
2012/10/02

最低の、絶望以下の呼吸ができるか。人を元気づけたいならなおさら…

こんにちは。
私はプロを目指す若い方に、

将来どんな歌手になりたいか?
どんな役者になりたいか?

これを尋ねます。

大抵
「元気のない人元気づけたい」
「みんなをしあわせな気持ちにしたい」
というような答えが返ってきます。

しかし、例えばみなさんが元気のない時
元気な人ってうっとうしいと感じることはありませんか?
隣で
「どうしたの!!元気ないじゃん♪げんきだそうぜ〜〜〜!!!!」
ってやられたら、

「放っておいてくれよ」

となりませんか?
そうです。元気づけたいなら、
まずはその人の気持ちに寄り添うこと。
同じ気持ちにはなれない、と以前書きました。

だから呼吸で寄り添う。

同じ気持ちにはなれなくても、
同じ種類の呼吸はできるはず。
もう全てを失って、ため息すらつけない人の呼吸を感じ、
そこに寄り添う。そんな呼吸を一緒にする。

そのためにはまず、胸いっぱい『吐く』
胸いっぱい吸うと、上からモノを言うような息になります。
一般の深呼吸の逆を行くわけです。
そして力を抜いて胸が落ちるように勝手に入ってくるだけ吸う。
そこからスタートです。
(この辺りはレッスンではやっていますが、また解説します)

でもそれだけだったら、元気づけることはできない。
寄り添ってるだけじゃダメ。
そしてその、底辺の漏れるような呼吸から、
その「息」の音色が変わらないように自然に勢いをつける。
その先に声がやっとくっついてくる。(かも知れない)

これが腹式呼吸の基本です。
いやそれがたまたま腹式呼吸だっただけです。
勢いをつけたときに呼吸があがってしまい。
「せっかく腹式呼吸で吐き始めたのに、声になる頃には胸式になっている人」
が大勢います。

「腹式呼吸をする」のと「腹式呼吸を使う」
のでは意味が違うのです。




↓ブログランキングに参加しています♪よろしければおねがいします♪
にほんブログ村 音楽ブログ ヴォーカルへ
FC2Blog Ranking