2016/11/30

気持ちが足りないのではない!?「表現したいもの(理想)」と「表現力(実現力)」の違いを理解して取り組みましょう

ボイストレーナーの浜渦です。

「表現したいもの」と「表現力」
これらは別物です。
前者が「理想」とするなら、後者はそれを「実現する力」と言えるでしょうか。

仮に、
「30の表現力を持っている人が10の表現をしたい」
とするなら、20の余裕が生まれます。その余裕を楽しむことができるでしょう。

しかし、
「50の表現力を持っている人が100の表現をしたい」としたら…
マイナス50となってしまいます。

もちろん、こんなに簡単に数値化したり、比較できるものではありませんが、

表現力は前者を上回っているにもかかわらず、理想が高すぎて、割合としては、表現力が足りないということになってしまいます。
その結果、

「気持ちが足りない」
「想像力がない」


などと、評価されてしまうわけです。

もちろん気持ちも想像力もあるんです。
むしろすごくある!


しかし、それを前に表現として出す力が足りない…
とても悔しいことですよね!!

しかし、表現力が理想に追いついてくると、前者を相当に上回ってきます。
スケール感が素晴らしくなることは想像に難くないでしょう。

しかし、多くの場合、表現力が追いつことは難しく、
その結果、
理想の方を下げてしまう。
つまり、表現したいものを下げてしまう
というパターンがとても多いのです。

しかし、理想をさげてしまうと、
そもそも何故歌うのか、役者や声優を目指したのかがわからなくなってしまいます。

そうして挫折したり、表現することが嫌いになったりする…
とても残念なことです。

私が考えるボイストレーニングの役割の最も大切なもののひとつが、
この、理想のを下げずに、その表現力を上げることなのです。

表現は身体が行います。
身体が表現したいものを追いかけていくこと。
それをお手伝いできれば、こんなに嬉しいことはありません。

そもそも、自由に声を出したい、歌いたい、演技をしたいと思う人に気持ちが足りないなんてことは稀です。

もちろん仕方なくやらなければならない方には、
気持ち(テンション)の上げ方のプログラムもあります。
テンションを上げることにより、
初めて歌う気になったり、踊る気になったりする方もとても多いですから、
そういう方にもボイトレはオススメなのです。

今日もお付き合いいただきまして、ありがとうございました!


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2016/11/29

声の硬さは呼吸の硬さ?お腹周りの筋肉をほぐしましょう

ボイストレーナーの浜渦です。

日に日に寒くなって来ましたね。
寒くなると、筋肉が強張ってしまいがちです。

筋肉が知らず知らずのうちに硬くなってしまうと、呼吸法や発声法があっていても、思ったように声が出ず、スランプの原因となりかねません。

特にお腹周りの筋肉が硬くなると、横隔膜の動きにしなやかさと強さが失われ、

息をきちんと吐けない・吸えない
声が硬くなる
声の鳴りが悪くなる

などの問題がたくさんでて来ます。



少し小さくて見にくいですが、
丸で囲んだ「みぞおち周りの肋骨(肋軟骨)付近」の筋肉を柔らかくしておきましょう。
このあたりはストレッチしてもなかなか伸びにくいので、呼吸でお腹を膨らませたり緩めたりしながら、指で優しくマッサージするのも良いでしょう。

さらにそこから左右の矢印のように、骨(第10肋骨)をたどって背中側まで筋肉をほぐしましょう。
もう一つ大切なのが、下の矢印に伸びる腹直筋です。
ここが硬くなると、いよいよ呼吸は硬くなり、声も硬くなってきます。
そして、

声のフェードインができない
音程に豊かな幅がなくなる
音色の幅が少なくなる
呼吸の表情が失われる

等々、感性や表現の部分に直接的に影響がでかねません。

さらに、
「喉に問題がある!」と、
勘違いしてしまい、発声を崩したり、喉を痛めたりする原因にもなります。


この、お腹周りの筋肉は、
筋肉をしっかり使えて調子が良かった時なども気をつけましょう。
使ったまま放っておくと、硬くなってしまいます。

やはり、前後のストレッチはとても大切です。
筋肉が硬くなると呼吸が硬くなり、
声の調子はもちろん、
感性までもが鈍ってしまいかねません。

喉の調子や発声法・呼吸法だけでなく、
筋肉がしなやかであるかどうかも、
しっかりチェックして、
これからの寒い季節を乗り切りましょう!



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2016/11/22

息が足りない、呼吸が続かない「理由」と「呼吸の力」について

ボイストレーナーの浜渦です。

「息が続かない、足りない」

こういう理由でボイストレーニングを始められる方も多いかと思います。

「息が続かない」という人は、
多くの場合

「息の量が足りないのではありません」

最後の一滴まで絞りきれていないのが大きな原因のひとつです。

息を腹式でも胸式でも良いので思い切り吸って、一気に力を抜くと、
息は一気に「自動的」に出て行きます。
しかし、まだそこから力をいれて「能動的」に絞って吐けるはずです。
呼吸の力が足りないと、自動的に出ていく息を我慢できなくなり、一気に呼吸がなくなります。
(もしくは喉の力で息を止めて声がカチカチになる)
また、残っているはずの「絞って出る呼吸」も、力が足りないので、一緒に喉を締めてしまったりして、
使うことができない。
つまり、

「我慢できない+絞り切れない」わけです。

こうなると声の出し始めは乱暴に、
出し終わりは喉を痛めかねない、
しかも呼吸は続かない…
…と、踏んだり蹴ったりです。
ではここでいう「呼吸の力」とは何か?
それは、

「息を吐く力と止める力のバランスとせめぎあい」です。

バランスが悪いと声がつまったり、息が出ていくばかりになったりしてしまいます。
また、バランスが良くても、
両者がせめぎあう力が弱ければ、
声帯はしなやかに鳴ってくれずに結局「喉の力技」に出てしまったり、
緊張感のない声になってしまったり…

私はこの「せめぎあい」と「バランス」から生まれる「緊張感」こそ、
表現、ひいては生きるための大切な力だと信じています。

そしてそれを生徒さんにお伝えしているのです。
そこから生まれるものは、きっと、上手い下手を超えて、多くの人と、
違う意見や主義主張さえ、共有できるようになる…
…それが、私のボイストレーナーであり続ける、大きな理由のひとつなのです。


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2016/11/20

芸術は生きること。そして誰もが出来、高尚ではないもの

ボイストレーナーの浜渦です。
久しぶりに言いたいこと言います…


芸術は経済や政治的安定の中でやるものか?

否。芸術は生死のまず最初にあるもの。
そしてそれはまったく大したことのないもの。
高尚なものでもなんでもない。

自分の生死のと向かい合う中で、創り、歌い、踊り生まれる誰もができるもの。
下手上手いは関係ない。

経済や政治はその後だ。
それらがどうでも良いと言っているのではない。
順番の問題。

果たして私たちは今を生死と向きあって生きているだろうか?、
時にニヒリズムに苦しみながらも生きているだろうか?

自分の生き死にから目をそらすために働いてはいないか?
それが経済活動だとしたら、順番が違うというわけだ。
そういう「働くこと」は、例えばギャンブルに溺れることを単純に否定できるか?
(肯定しているのではありません。念の為)

真面目であるということは、自分の生き死に真摯に向き合ってこそだと思う。
空気を読んで、周りによく思われるために尽くすなんてのは、
真面目なようで、生きることに真面目ではないのではないか。

我々は、自分自身の人生を生きているのだ。
そして生と死はひつとでは成り立たない。
その両極の引っ張り合いのバランスがあって初めて成立する。
そのせめぎ合いこそ、生きることであり、芸術そのものなのかもしれない。




思いつきでわーわー書きました。
すんません!





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2016/11/15

「自由に歌える」ということとは

ボイストレーナーの浜渦です。

「自由に歌える」
これはとういうことでしょうか?

うまく歌えるでもなく、
勝手にむちゃくちゃとか、ふざけて歌うという意味でもありません。
出したいと思った声とテクニックで歌うという意味でもないでしょう。
(それはむしろ「自在に歌う」でしょう)

「自由な精神で、身体を開いて歌うこと」
これこそが、自由な歌だと私は思います。

上手い下手関係なく自由に歌えたら、
それは全て素敵な歌だと思うのです。

子供が「ふと」自由に歌いだす歌はとても素敵です。
しかし私たちは物心がつき、大人になる過程で知らず知らずに他人や世間一般との比較、常識の中から、

「あれは変だ」
「かっこ悪い」
「意識が高いと思われたくない」
「変なやつだと思われたくない」

そんなふうに思って、自由な精神を失っていってしまいがちです。
もしそういう価値観のもとに、ただボイトレをやって、良い声を作り、いろんなテクニックを作って上手く聞こえるようになったとしても、
そこに感動や共感を見出すのは難しいでしょう。

常識にとらわれたり、自分を閉ざしたり、人をシャットアウトすることで、
自分自身が、自由でなくなりはしないでしょうか。

自分の中でせめぎ合うことが大切です。
これはただ、気持ちの問題や精神論ではないのです。

具体的には、
思い切り息を吐く力と、詰める力のせめぎあいです。
洗いざらい出したい気持ちと、留めたい気持ちとを戦わせて、どちらも勝たないよう、バランスをとるのです。
まさに自分対自分。


上手く歌うことは、そのあとで十分です。
自分の中で戦える歌を歌える人は、
そこに、心地良い声の緊張感と好き嫌いを共感を生み出せる。
私はそう信じてレッスンをしています。

さて、今日まで関西でレッスンでした。
また東京にもどって、関西での収穫を東京の生徒さんにもお渡しするのが楽しみです!

関西では尼崎・つかしんのローゼビートでレッスンしております。


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2016/11/06

「悪がないと成り立たない善」よりも「美しさ」をめざそう

ボイストレーナーの浜渦です。
いきなりの、善悪論。
トレーナー風情が、と思われるかもしれませんが、これから少しずつ書いて行こうとしております、芸術・表現には欠かせないと考えております共感と、他人と自分の囲いをを取り払い、
自分を他人として見ることに始まる、
自分への客観視についての概論としてもお読みくだされば幸いです。


自分が善人と疑わない人に必要なのは、
「悪」の存在ということでしょうか。
つまり自分が善であるのは「悪ではない」からであるという、まるで積極性に欠ける善が多いのではないでしょうか?

「悪いことをしていない」イコール善であれば、
それは「悪がないと成り立たない善」ではないか?
と、私は疑います。

そして、それを悪と規定している存在は何かを考えずに自分の善に満足しているのはもっとも害悪なのかもしれないのではないか?

ルールを破っても素晴らしいと思える人間は皆さんの周りにもいるでしょう。
ルールを守っても、およそ善人と思えない人もいるでしょう。例えば、

「ちゃんと並びなさいよ!!!」
などと、鬼の形相で叫ぶ。

…言っていることは正しいし、ルールを他人にも守らせたいのもわかるが、その態度がおよそ善人とは思えない、いわば「正義人」は多くはないか?
それは正しくても果たして美しいでしょうか…?

そもそも、それが正しさは誰が規定したのか?
それが正しく見える人もそうでない人もいる。
真実はそのひとの見え方だけある。
私は哲学はほとんどわかりませんが、ニーチェのいうところのパースペクティブ(遠近法)とでも言いましょうか。

とはいえ、ルールを規定しないと世の中はめちゃくちゃになるでしょうし、
それを否定することはできません。
しかし、芸術はそもそも表現を通して美しくさを誇るものではないでしょうか?

美しいと言っても、綺麗とか上手いとは全く別のものです。
美しくても下手、上手いが美しくない。
また、その逆もあるわけです。
ひとの姿が美しくなくなればなくなるほど、
つまり「自他を超えた自由な表現ができなければできなくなるほど」
ルールによる善悪の規定が力を持ってしまう、、、

それは私たち人間にとって進化なのか?
少なくとも表現の上では退化ではないか?

何をどこまでがやっても許されるか?
そればかりが注目されます。
また、結局誰が悪くて、この鬱憤を晴らすのか、、、そればかりが…。
しかし、芸術が目指すものは、
(岡本太郎さんの言葉を借りれば「芸術=人生」です)
美しく罵り、
美しく怒り、
美しく慈しみ、
美しくは愚痴を言い、
美しくルールを誇る…
そういったものではないでしょうか?

これは音楽や絵をやっていてもただうまさを追っているひともいれば、
一般の勤め人の方の中にも、その仕事の中で美しく表現しているひともいる。
当然後者の方が知らず知らずに芸術家なわけです。
芸術は、表現は、そして共感は、善悪を超えた人間としての美しさにある。

それを声で表そうとする、
畏れ多くも、素晴らしいこと。
こんな話はレッスンでは滅多にしませんよ…タブン(笑)
でも、私はそれを生徒さんともに、声と呼吸を通して考えたい。
もちろん、自由な表現を手に入れていただきたいからです。

…先日の生徒さんの発表会ライブを聴き、それが概ね理想に向かっていることを感じ取れるこの現実に、
私は幾重にも感謝せずにはおられないのです。

…あまりこんなことを書くと、
危ない奴とか、めんどくさい奴、と思われるかもしれませんが、
レッスンはいたって楽しく、そして変なスピリチュアル的なものや、もちろんツボなんか売ったり、数ページで高額のテキスト何か売りませんので、ご案内くださいね(笑)


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