2017/03/31

【決定版】感動を伝える声を「作るための順序」(と「諦める順序」)感動は楽器(身体)に宿る

ボイストレーナーの浜渦です。

声がうまく出せなかったり、良い歌やセリフが生み出せない時、
発声法(共鳴や喉の使い方)を疑って、そして次に呼吸法を…
という方が多いと思います。

…私はこれは大変まずいとおもっています。

では声に感動と伝達力を宿すためにはどのような順序で構成していけば良いのか…

1.楽器本体(身体)→2.呼吸→3.ゼロの声

これが私の答えです。
この3つが揃って「気持ちを伝えられる音色」が生まれます。
そして、この順序が大切です。
1.楽器本体とは、いかに身体を広げ、下顎周りを中心に喉を緩め、声帯の位置を自然に飲み込んで下げるか。
(すなわち楽器とはカラダの胸・肺周りや気道のフォームの事です。この3つにも作る順序があります)

2.楽器本体が緊張感のある状態で固定されれば呼吸は自動的にできるようになります。
逆に楽器本体が緩んだまま腹式呼吸をしてもその意味はほとんどありません。

3.ゼロの声とは、上で作った楽器本体と呼吸を一切変えずに鳴り始める最初の声です。鳴るまで我慢しないと、上の楽器と呼吸は死んでしまいます。

この3つが揃って基礎と言えるでしょう。

みなさんが気になる音域・音量・滑舌や発音などは、そのあとです。

つまりは楽器(身体)を作れるか、作れても守れるかに殆どかかってきます。
なぜなら感動は楽器に宿るからです。
しかし、一番大切なこの部分が、クラシック(声楽)の世界でさえ、大変おろそかにされています。
実はとんでもなく驚いたり嬉しかったり悲しかったりする時、
自動的にこのカラダのフォームが出来上がっていることがあります。

このことからもフォームの大切さはお分かり頂けるかもしれません。



先ほどの基礎の中に、
鼻腔共鳴などの共鳴や腹式呼吸やミックスボイスは自動的に含まれます。
つまり、それらは基礎ができればついてくるのです。
ここに気づかないと、結果の方法論に溺れてしまいかねません。

但し、基礎がちゃんとできてなくても出来る共鳴や、高い声の出し方もあります。
それらはなんとなくそれっぽく歌える感じにはなりますが、もし本当に表現をしたいのであれば、
何かを伝えたいのであればやめた方が良いでしょう。
私もお渡ししていません。

基礎が甘い中での技術は、感動がなかぬか伝わらないだけでなく、独りよがりに聞こえてしまったり、喉に対しても色々と危険です。

長くなりますので、では歌ったり舞台上で声の諦める順位というものもあります。
そのあたりはまた次回に…



今日もお読みくださり、ありがとうございました。


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2017/03/24

「耳の良さ」を間違えないこと。絶対音感があることは耳の良さではない?

ボイストレーナーの浜渦です。
ボイトレツイッターアカウントで呟いたことを取り上げたいと思います。

絶対音感が欲しいと思っている方はとても多いようです。

声という楽器には、本体(身体)呼吸、声帯が主なパーツです。

声帯は本体ではありません。太鼓の川の部分のようなものです。太鼓の本体は胴体ですよね
しかし、絶対音感があるがゆえに、声の命とも言える楽器本体(すなわち身体)をいとも簡単にくずしてしまったり、
常に本体の形を変えることで、ただしい音程を取り続けている人がとても多いのです。
(耳の良さとは、まずなにがあっても身体をくずさないこと。音程とる耳の良さはその次なのです)

しかし、これだと楽器の形が一定ではないため、まるで一貫性のない声が出続けることにもまります。
音程も歌詞もあっている、声も出ているのに、全くつまらない・・・
なんていうことが起こってしまうのは、ここに大きな理由があるのです。

さて、ここで楽器本体とはなんだ?という方も多いとおもいます。
楽器本体には、
主に高音や声のコントロール性を作る場所
主に音色をつくる場所
主に「感動を創り伝える場所」
の3つがあります。
(はまうず式発声法においてのお話ですが、どなたでも納得いただけると思います)

このあたりは次回あたりに。
ここに現代の養成所やお手軽なボイストレーニングの普及の弊害も隠されているのです。
とくに表現の要「感動を創り伝える場所」については恐ろしいほど放置されているのです。



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2017/03/21

ルールは基本的にできない人間のためにあることを忘れてはいけない

ボイストレーナーの浜渦です。

「ルールは基本的にできない人間のためにある」

…こういうと、いろいろな反論が聞こえてきそうですが、音楽家、美術家、俳優さんなど、またそれを目指す方には是非お聞きいただきたいと思います。

ルールは基本的にできない人間のためにあることを忘れてはいけない、と言ったものの、
ある事象について、できない人の割合が100%に近い場合もあるでしょう。

昨今、道徳や善行、正義までもがルール化されていることに気づかなくてはなりません。

ルールの中でできることに安心しては成長はないのです。
…だからルールを守ってることが偉い、ということはおかしなことなのです。

「ルールがないとめちゃくちゃになってしまうだろ!」

もちろん、その通りです。
ただルールをなくすだけでは無法地帯になるだけです。

ルールを必要としない人間になるには高潔な人間を目指さねばならないのです。

ルールを持たずに生きるために必要なもの、それこそが高い道徳とプライド、
あるいは神の存在なのかもしれません。
(私は無宗教ですが…)

それでもやはり人間は完璧でない。
だからルールを作るのは必要だと思います。
私などルールがなければあっという間に破綻するでしょう。

しかし、ルールはできないが故にあることを忘れないこと。
本当はお互いに成長する中で、ずっと変化し続け、そしてやがてはなくすことを目指すことを忘れてはならないのです。


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2017/03/17

レッスンを受けるのが上手い人・ヘタな人

ボイストレーナーのはまうずです。
2008年1月29日の記事です。
ご好評を頂いておりますので、今一度掲載させていただきますね。


さて、レッスンを受けるのがヘタな人、とは?

臆病な人?緊張する人?

確かに度を過ぎるとこれらはレッスンを受ける上で弊害となるかもしれません。
しかし・・・そんなに大きな問題でもないのです。
生徒と講師がコミュニケーションを取り合う中で、解決できるでしょう。
(生徒さんをやたら緊張させる講師は問題でしょう。特に権力があるなら尚更です)
ではどんな人がヘタか・・・

①完璧を求める人
②自分で自分を評価する人
③先生の言うことを疑う人
④先生の言うことを信じすぎる人(!)
⑤できないと悩む人(考えるのではなく「悩む」)
⑥すぐ結果を求める人
⑦見本を見聞きするとき、もう一緒にやってる人(笑・最後まで聞け~)
⑧どうせできないのが分かっているのにワザワザ躊躇する人
この中で当てはまるものはいくつありますか?

実はこれらは私の若い時そのままです・・・
ン・・・!これって自信がないくせにプライドが高いってことか???
わたしってイヤなヤツだったんですね(笑)。今でもそうかもしれませんが・・・
では解説を・・・
①は芸術に「完璧」などないですよね。一生向上し続けないといけないのですから
②は、ならばレッスンに来る意味が薄れてしまいます
③は、まず信じましょう(笑)
④これは盲点。信じすぎないこと。完璧な先生もいません。先生も一生向上し続けならないのです。
信じすぎる人は、どんなことについても、離れていくのも早いはずです。
完璧な先生がいたとしたら・・・お月謝も雲の上の金額に(笑)。お月謝だけ「雲の上」の人もいるかもしれませんが・・・
⑤最初からできるはずはないのに悩む。つまり開き直れないのはプライドのせいかもしれません。自分を赤ちゃんと思いましょう。またそう思って接してくれる先生を見つけましょう。
⑥算数ではありません。答えは無限大。
⑦つまり、話を半分しか聞かないひと。すぐに分かった気になる人。これはレッスンでなくても問題か・・・?
⑧躊躇してもしなくてもできないなら、躊躇しないほうがお得。やたら「構えてしまう人」も同じですよ・・・おなじアホなら踊らにゃ・・・の気持ちで・・・

書けば書くほど「自己嫌悪」・・・
でもどれかひとつくらい当てはまりませんか?
すべてに当てはまる人は講師向きかも(汗)
これでレッスンがたのしくなりますよね。
反対をやればいいのですから・・・!?

※無断転載を禁止します(過去分を含む)
 希望の方はご一報ください



2008年01月29日10時14分20秒 記


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2017/03/12

人間。

毎日楽しみ、
毎日怒り、
毎日絶望し、
毎日祝い、
毎日歌い、
毎日踊り、
毎日祈る。
そのすべてに品を持って美しく。
そして苦しみ抜いて考え抜く。
それがなくて何の人間ぞ。


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2017/03/09

「お客さん」と共有できる「お客さん」が共有したいと思える呼吸をしましょう!

ボイストレーナーの浜渦です。

みなさん、花粉はいかがでしょうか?
私は鼻や目の周りにワセリンを塗ってしのいでいます。
なかなか効きますよ!
ただし、皮膚の弱い方や合わない方もいるかもしれませんので慎重に…

さて、声をだしていると、
ちゃんと呼吸できているか、発声できているか、気になりますよね。

そんな時思い出して欲しいことがあります。
「お客さんにどんな呼吸をして欲しいのか」

それは取りも直さず

「お客さんにどんな気持ちになって欲しいのか」

ということです。

もし、ハラハラドキドキして欲しければ、
みなさんがハラハラドキドキした呼吸をしなければなりません。

ワクワクドキドキなら、みなさんがワクワクドキドキした呼吸。

なぜなら、お客さんは、
目の前の演奏者や役者の
「呼吸を真似する能力」があるからです。


どんなに自分では感情を込めているつもりでも、
正しい発声をしていても、
「共有できる呼吸ができているか?」
「共有したいと思える呼吸をしているか」

これができていないと、独りよがりになりかねません。

それも、お客さんの数が多ければ多いほど、スケールを大きく。
もし、小さな舞台やお客さんが少なくても、将来やりたいステージを想像してくださいね。

それではまた、お目にかかります!


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2017/03/02

ニセモノの一流より、三流でも「本物」を目指したい。

ボイストレーナーの浜渦です。

沢山拍手を貰いながら、本物を知る人に陰で笑われていることは良くあります。
一方、閑古鳥が鳴くステージで拍手もまばらながら、
本物を知る人に「良かった」と言われることもあります。

どちらが良いとも言えません。
しかし、後者の方が嬉しく前者を恥ずかしいと思う人も多いはずです。
たくさん拍手をもらった前者はもしかすると、ニセモノの一流であり、
全く売れなくてでも、本物に認められた後者は本物の二流、あるいは三流かもしれません。

本物を求めると儲からないことも多いのです。

もちろん、本物で一般受けもすればなお良いとは思います。
でも、私は思うのです。
みんなが本物で
その中で優劣や人気者や不人気者、上手い下手があったって、
そんなものどうでも良いじゃないかと思うのです。

超一流、一流、二流、三流、いろいろあれど、みんな本物。

そんな世界を目指したいのです。

今の世の中はどうでしょうか?
うまくやったものが一流だとすれば、それは本物でしょうか。

本物の一流はその数は限りなく少なく、
超一流になれば、探してもなかなか見つからないレベルのはず。

私はレッスンで、ただでるだけの高い声や、
うまく「聞こえる」方法を教えないというのはこういうところにその意図があります。

本物であれば、その才能やレベルにかかわらず、
個性あふれるそれぞれの表現は必ずできます。

私は上手いことを否定しているわけでも、技術を否定しているわけでもありません。
それらは素敵なこと。
しかし、それらを隠れ蓑にして、
本質を失えば、表現とは一体なんなのだろうかと・・・

この閉塞した世の中。
声を出す職業に限らず、あらゆる職種の方と一緒に、
本物とは何かを考えていきたいと思います。
私は、本物とは、包み隠さず自分の実力をそれ以上に見せることも、
それ以下に見せるような卑屈なこともせずにありのままに生きることだと思います。
それは孤独でいつ食いっぱぐれるようなことになるかわからない生き方かもしれません。
・・・しかし、だからこそ、人は助け合うのではないでしょうか?

今日も、好きなことを書かせていただきました。。。


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