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《声と表情》「ふつうの表情は」は普通であってはならない!?舞台人の表情がいつまでも若々しい理由

「普通にしてたら機嫌悪いって言われた」はアウト


ボイストレーナーの浜渦です。
「普通にしてただけなのに『機嫌悪いの?』って言われた」
といって怒っている人をたまに見かけます。
確かに本人は普通に過ごしていたのでしょうが、
なぜこんなことが起きるのでしょう?
普通はいけないのでしょうか?


歌手や役者のふつうは「普通であってはならない」


表現者はその表現の幅をどれだけ広く持っているかが大切です。
では表現者の普通とは・・・

あらゆる真逆のものを「足して2で割ったために出た平均値」
それが表現者の普通でなければなりません。
例えば、
表現者の普通とは・・・例えば真逆のもの、
《全てのやる気をなくしたローテンションの表情」+「慇懃無礼で気持ち悪いほどの笑顔」》
《「思い切り喉を奥へ「えずく」ほど詰める」+「エクボが大きくできるほど頬の筋肉を引っ張り上げる」


という風に体の中で起こりうる真逆であろうものを同時に成立させる訳です。
つまり縮む筋肉と、広がる筋肉の葛藤、引っ張り合いとも言えます。
同時に成立させる訳ですから、表情はその2つの間の平均値が出る訳です。

しかし、何も引っ張り合いをしていないのではなく、
真っ白なものと真っ黒なものが引っ張りあって「勝負がついていない綱引き」という状態です。
決して混ざって灰色になったのではありません。
この時の表情が、その人にとってもっとも「精悍な顔つき」と言えるでしょう。
その綱を引っ張り合う人数や力が拮抗すればするほど、
表情はつけようとしなくても豊かになるのです。
実際に引っ張りあっているのは筋肉です。
引っ張り合うので、表情に幅ができ、何よりしなやかに、そして筋肉自体も鍛えられていきます。

「表情を豊かに!」と言われたからといって、
悲しそうにしたり、嬉しそうにしたりするだけではダメなのです。

つまり、普通のようでいて、実は普通ではない。
そのなかで引っ張り合い、葛藤があり、
表情は豊かになり、周りから見ても、普通なのに豊かな人だと思われるようになる訳です。


では「普通にしていたのに機嫌悪いの?」と言われる人は?


綱引きは当たり前ですが、綱を握る人間がいなければ勝負がつきません。
つまり筋肉を使っていないどころか、引っ張りあっていないので、
表情筋は衰え、しなやかさを失います。
さらにそういう表情は「引力に負けてしまいます」


盲啞お分かりかと思いますが、歌い手や役者さんなどは、この筋肉がただ発達しているだけでなく、
常に引っ張り合いをしているため、筋肉がしなやかに鍛えられ、結果的に、
若々しい顔つきにならざるを得ないのです。


筋肉の綱引きが発声や呼吸、姿勢や演技力すら自動的に作り上げる


この筋肉の引っ張り合いにより、
強い呼吸でも声帯が浮いてしまわないようになり、かつ気道の出口は広がっているという、
発声の基本中の基本が出来上がっていきます。
声帯も薄く伸びるようになり、ミックスボイスももちろんできるようになります。

またこれは呼吸の基本をも作り上げます。
背筋により胸を広げる力と、体を沈めようとする力の引っ張り合いが、
美しい姿勢と、低重心の存在感ある立ち姿を自動的に作り上げます。
この時この姿勢と呼吸を守るために身につくのが腹式呼吸です。

私が腹式呼吸の練習はするなというのはこういう訳です。
そして、姿勢や呼吸、重心のコントロールができるようないなった時に、
当然演技力も知らず知らずのうちにどんどん向上していまっているのです。

逆に言えば、この引っ張り合いのバランスががわからなければ、
いつまでたっても、場合によっては一生、
歌も演技も立ち姿も向上しないまま。。。
それは本当によくあることなのです。 にほんブログ村 音楽ブログ ヴォーカルへ

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