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あなたの声と表現を改善するための「11の分析例」…発声や呼吸に取り組む前に自分を知ろう!

ボイストレーナーの浜渦です。
みなさんに発声や呼吸法に取り組む前に考えていただきたいことがあります。
それが適切な観察と分析です。
自分という人間の分析をして目標を見定めることなく、漫然と発声や呼吸法に取り組んでいては、それがどんなに正しい理論があっても自由な発声や表現にはなかなかたどり着けません。
喉を締めてしまっている、呼吸が浅いなどの表面的な原因ではなく、その原因を生む「遠因の」分析を必ず一度はしましょう。
これは声に限らず、あらゆるジャンルについて本来、最重要事項ではないでしょうか。
それはボイストレーナーにとって最も大切仕事のひとつです。
(正しい呼吸法や発声法も大切ですが、それを伝えらるかはこの分析にかかっているのです)
今回の記事が、みなさんがもっと自分を知り、目指すべき道標を立て、自由な表現に辿りつけるための道標となれば幸いです。
少し長くなりますが、分析項目だけでもチェックしてみてくださいね。


analysis.png



欠点を指摘して「発声・呼吸を」治す「一般的な方法」では効果が薄い!


自由に声を出せると、当たり前ですが、とても気持ちが良いわけです。
しかし、そうはうまくいきません。
うまく出せない時、多くの人はまず、
「喉の使い方が悪いんじゃないか」
と考えます。
また、「生まれつき喉が悪い」
と考える方もいます。
(これまで生徒さんの中で「生まれつき…」と、考える方は少なからずおられましたが、その全員がもちろん、生まれつきの悪さなどありませんでした)

そして今度は一生懸命喉の使い方を研究してもうまくいかない。
そうして今度は
「呼吸法が悪いんじゃないか」
とその一つ前に遡ります。

しかし、多くの人は大抵ここで止まってしまいます。
そしてその袋小路から一生抜け出せないこともよくあることです。
残念ながら、我々ボイストレーナー、声楽家の指導者の多くもここで立ち止まってしまってしまいます。
しかし、ボイストレーナーなんかではない大多数の一般の方も、一人で抜け出すことも可能です。
この先を読んで、それが可能か、ぜひ検証してみてください。


改善に取り組む前に「なぜか」を分析する重要性を理解する


しかし、
「そもそもなぜ悪い喉の使い方をしてしまっているのか」
力が入るのはなぜか?喉を閉めるのはなぜか?
「そもそもなぜこんな苦しい呼吸をしてしまっているのか」

これについては、生徒さんだけでなく、教える方もなかなか考えないのです。
悪いのはわかっても、その原因を追求しないのです。

現状、まだまだ多くのトレーナー、また声楽家は、ひとりひとりを十分かつ的確な観察と分析をすることなく、正しいものだけを教えようとしてしまっている事実があります。
これが非常にまずいのです…。
(批判的な物言いで申しわけありません。しかしこれが、私がトレーナーになった大きな理由の一つなのです。大切なのは先生の権威ではなく、生徒さんの権利であるはずです)

さらに、私からみると、本来明るく、軽く明瞭で、声部で言えばテノールであるはずなのに、本人は
「私は昔から声が低く、こもっていてよく聞き返されます」
などということがよくあります。
なぜこんなギャップが起こってしまうのでしょう。
もちろん、喉や呼吸の使い方は適切ではありません。
しかし、なぜ適切でないということが起こってしまっているのか。
これを分析することは、自分という人間を知り、本当に何がしたいのか、どういう表現をしたいのかを知ることにもつながります。
逆にそれがなければ表現とは言えないのではないでしょうか。


発声・呼吸を悪くしてしまっている「遠因」の11の分析例


ここで繰り返しになりますが、正しく矯正するその前に、人間観察と分析が大切になります。
なぜ適切でないのか?
いろいろ理由が考えられますが、例をあげてみましょう。
もちろん、喉を締めてしまっている、呼吸が浅いなどの表面的な原因ではなく、その原因を生む「遠因」分析です。

1.抑圧された生活環境にある
2.ともに過ごした家族の声が低かったりこもっていたりなど影響
3.自分の思っている性格と、体を適切に使った時の声との「性格」のギャップがある
4.声に対するトラウマ、恐怖心がある
5.声に対する思い込み(自分はこんな声であるはずだ、こんな声でないと嫌だ)がある
6.変声期を通して、声帯とそれを鳴らす呼吸を作るからだとのバランスが取れていない
7.うまく歌わなければならないという強迫観念がある
8.自由さより「こうあるべき」や「正しさ」を選んでしまう日本人的真面目さがある
9.本当に自由に出せている時は、それがどんな声であれ愛せることに気づいていない
10.健康上の理由(喘息や慢性的な副鼻腔炎他)
11.骨格などの体格的に「欠点」だと思ってしまっているものがある


まだまだ他にも理由はありますが、これらはほぼ自由な表現、自然な発声や呼吸のための妨げとなってしまいます。
この中の複数が当てはまる人もいます。


分析の検証と解説、改善への方策


とりあえすここで1.〜10.の検証と解説、抜け出す方策をそれぞれ考えてみましょう。
あたりまえですが
1.に当てはまる人にいきなり「力抜け!」「緊張するな!」などと言っても効果はほぼ間違いなく「マイナス」なのは想像に難くありません。まずは、ここでは自由であっていいということを言葉だけでなく、実践でともに遊ぶように声を出したりすることで共有する必要があります。
もちろん、歌を歌う時は抑圧から解放される方、歌う時だけ抑圧されるという方もいらっしゃいます…

2.の性格ですが、頭で納得しないと前へ進めない人に「とりあえずやればいいんだよ」とやっても、進歩が著しく遅いか、「マイナス」になるも非常に多いです。逆に動物的感覚の持ち主にやたらとメカニズムを説明しても無駄となっってしまいます。大切なのは結果として頭と身体の両方が同時に「腑に落ちる」こと。それが想像力です。

3.まさに日本人体質かもしれません。

3.にしても、本来明るくなるはずの体と声帯なのに、本人の性格がそれについていけない。
これは人間だからこそ起こることです。
これを正しいからという理由で無理に正しいものを教えるのではなく、「あなたがあなたらしい理想の発声を手に入れた時、今の性格とのギャップが生じる」可能性を丁寧に説明し、そこに一緒に向かう覚悟と共有の意識を持たねばなりません。

4.については、これまで声を出すことで失敗した。馬鹿にされたなど、そんなトラウマを抱えたままではうまくいくものもうまくいきません。
例えばこの国では女性が低く立派な話し声であれば、それを馬鹿にしたり、馬鹿にされなくても恥じてしまったりという、とんでもなく勿体ない、個性を無にしてしまうようなことが往々にして起こってしまいがちです。

5.については、これは理想を持っているようで実は「誰かと比較して」しまっての劣等感や憧れからの発露であることが多く、本当に理想を持っているとは言えないことがほとんどです。

6.変声期では声帯も大きく成長します。その時に声帯を鳴らす体の成長との間にギャップが生まれることは珍しくありません。日本人の体は相対的に大きくはありません。しかし、声帯は立派であると、どうしても鳴らすための呼吸力が足りなくなります。そこから自信を失ったり、或いは足りない呼吸を力技で補おうとします。
レッスンではその力技を責められたります。そうしてますます声に対する自信を失ってしまうのです。

7.の強迫観念ですが、少年期に天才などと言われたり、なまじ音楽大学など出てしまったものですから「うまくなければならない」などという、芸術から最も離れたところに堕してしまうことはよくあります。そもそも「上手い」というのは他人との比較です。芸術は絶対的であるから芸術であり、比較は他人がしても良いですが、本人がそこにはまってしまってはいけません。まずは、そこから抜け出すことが大切です。もちろん他人を参考にすることは大切なことです。念のため。

8.の自由さは多くの方にとって大きな問題です。音程もリズムも歌詞も正しくて、綺麗な声であるのに全くつまらない…こんな悲劇は今日もそこかしこで生まれています。正しいというのは、正しければなお良い、というものであり、順位がTOPにきてはいけないのです。そもそも正しさというのも相対的なものです。それは社会生活を送る上では大切なことですが、その正しさを知りつつ、どれだけそこから離れられるか、どんな距離を保てるかということは芸術においてとても大切です。あなたはデタラメができますか?無理に間違うような奇をてらうようなものではありません。デタラメは精神が自由でないとできません。そこに表現と発声の本質が潜んでいます。

9.自由であるということは、正しさから自由になりつつ、楽曲や台本と融合していくということです。その時、ただ自分はすごいんだと思えるはずです。誰と比べてではなく、すごいんだと。そんな自分を愛せないはずはないと思うのです。

10.はデリケートな問題です。私も喘息持ちで、花粉症もあり、多少の鼻炎持ちです。しかし、だからこそわかったこと。それを味方につけることも可能です。しかし、無理をしないことです。諦めずに突破口を探して行く。私にも喘息を持つ生徒さんは少なくありません。しかし、呼吸を変えることで或いはそれらが良い方向に向かいます。下手なことはいえませんが、根性論でなんとかなるものではりません。ちなみに私は大人になってからでは治らないと言われる喘息はほぼ解決しています。

11.10.にもつながる話ですが、欠点というのはその反対側が弱いと考えると面白くなります。つまり欠点とは全体を構成するあらゆる要素のある部分出っ張っている部分。そこで悪いところクローズアップするのではなく他の部分をその出っ張りに負けないように補ってっやるのです。そうすれば、欠点と思っていたところは今度は誰にもない特徴、つまり長所に生まれ変わります。


初心者は有利?経験者はこれまでの価値観を捨てること


ここまで書いてきたことは、当たり前といえば当たり前なことばかりですが、経験が多くなればなるほど、その当たり前が難しくなります。
逆に初心者はしきたりやセオリーが身についていない分有利とも言えます。
経験者ほど、間違えないことが大切になってしまいがちですが、初心者ですと、
「どこ歌ってるかわからなくなったところからが面白くなる勝負所」と教えてあげることもできます。
そうすると、正しいことでなく、楽しく表現することが目的になりますから、結果、どんどん上達して、何年も何十年も固定観念に縛られている人をあっという間に抜き去ってしまうようなことよく起こります。

そのためには勇気と覚悟のいることですが、積み重ねてきたものを一度、逆に捨てさること、積み減らすことです。
それでもこれまでやってきたことは決して無駄にはなりません。
その積み重ねてきたものが感性を、自分の自由さを邪魔していないか、たしかめるひつようがあるのです。
感性は積み重ねるものではありません。
自由に膨らんだり、また時にはしぼんでしまったりするものです。
積み重ねるものではないのです。

さて、ここまでもしご理解いただけて、本気で取り組めば、声は3ヶ月で変わり、6ヶ月もあれば生まれ変わります。
それはむしろ当たり前なこと。
なぜならば、自分と自分の身体を理解することで、自由な、自分のあるべき次の姿が見えるからです。
人は、次の自分の進化形が見えると、一直線にそこに向かうことのできる能力を、誰もが持っているのです。
【レッスン受講・体験レッスンのお問い合わせお申し込み】 >>>ボイストレーニングS.V.L.ウェブサイト または、メールinfo☆song-voice-life.com (☆を@に変えてください)にてお待ちしております。 ※プロ・アマチュア、ジャンル、経験は一切問いません。 声のことが良くわからない、人前で声を出すのが怖い、すぐ喉が痛くなる、声が枯れる、自分の表現に限界を感じる、とにかく自由に表現したい…あらゆる声の「何を」「なぜ」「どのように」におこたえします。 (レッスン担当講師は浜渦弘志・渡辺麻衣のどちらかになります。) ボイストレーニング SONG-VOICE-LIFE(東高円寺・センター南 他)
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