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気持ちに「寄り添う」呼吸、浜渦式発声法の根底にあるもの

前回、ファルセットと地声の移行について、そしてその条件について書きました。
テクニックとこの寄り添える呼吸が一体となってはじめて人に訴えかけることが出来ると信じています。
もちろんテクニックより、寄り添える呼吸がまず先です。
出なければ、テクニックも活かせませんし、鼻についてしまいます。

ではその寄り添う呼吸とは。

例えが適当とは思いませんが、
「被災者の人たちの気持ちがわからないのか!」
こういう言い方をする方がいらっしゃいます。しかし私はこの文言はおかしいと思っています。

誤解を恐れずに言います。正直分からない。
分かるはずがない。同情はできるしお手伝いも出来る。
気の毒だとも、なんとかせねばとも、なにができるかとも思う。
行動もおこせる。
でもなぜ「分かる」とか「わからないのか!」と言えるのか。

ちょっと飛躍しますが、世の中には自分にとってはちょっとしたことで、
例えば失恋をしたことで、普通では信じられないくらい落ち込む人もいる。
被災者の方で、ショックを受けていたに方はいないでしょう。
しかしその度合いも気持ちの向かう方向も、整理の仕方も十人十色のはず。
それを置いて一緒くたにする方が無神経に思えるのです。

でも、もしかすると、くらいですが、分かることは出来なくても、
「寄り添うこと」は出来るのではないかと思っています。
自分の目の前に絶望して呆然と、もう息をしているのか分からないような分からないような呼吸の人がいるとします。
もう声をかけても呆然としたひと・・・悲しみも怒りももう通り越してしまったような。
とてもショックなことがあったのでしょう。
しかし、同じ経験をするわけにもいかないし、
第一、先ほども書きましたが、同じ経験をしても感じ方はいろいろでしょう。

そんな人に、どんなに真心をこめて「元気を出せ!」と言っても届かないのではないでしょうか?
もちろん届くかもしれません。
しかし、同情はできても「ぼくは同じ気持ちです」なんて言ってもそれはウソとまではいいませんが・・・
どうなのでしょう?

ならば、同じ呼吸をしてみる努力をして欲しいのです。
想像力を働かせて、耳を澄まして相手の呼吸を聴く。五感を働かせて、
相手がどんな呼吸をしているか、それを感じ、出来る範囲で同じ呼吸をしてみる。

呼吸は気持ちの状態そのもの。その中身は分からなくとも、同じ空気感は共有できると思っています。
それこそが芸術の大きな力の一つだと思っています。
特に声はその呼吸をそのまま載せることが出来る。とてもむずかしいけれど。

同じかも知れない呼吸からほんの少しもうほんのちょっぴりだけ前向きな呼吸に、
一緒になってもらえるように、自分の呼吸を起して行く。
そんな寄り添った呼吸から歌に、台詞に持って行ければ、我々のような有名でもなんでもない人間でも、
或いは力になれるのではないでしょうか?

寄り添う呼吸。これはいつもの毎日の日常の中で続けたいこと。
どんな相手にでも。

この呼吸はネットでは残念ながら伝わらない。本では私の力では伝わらない。
だから私は地道に対人間。目の前の生徒さんにそれをお伝えする。
いや伝えるという方がおかしければ、ともに考え、学ぶ。それしかないと思っています。
あくまで私一個人の考え方です。拙い考え方かも知れません。
しかし、それにご賛同頂き、
そしてそういう呼吸を手に入れてくださるみなさまに感謝の気持ちを表さずにはいられないのです。

(かつて私もテクニック先行で、いまの薄っぺらい業界作りに加担したのではないかと、
反省し、自戒しております。かつての生徒さんには申し訳ないとも。)
【レッスン受講・体験レッスンのお問い合わせお申し込み】 >>>ボイストレーニングS.V.L.ウェブサイト または、メールinfo☆song-voice-life.com (☆を@に変えてください)にてお待ちしております。 ※プロ・アマチュア、ジャンル、経験は一切問いません。 声のことが良くわからない、人前で声を出すのが怖い、すぐ喉が痛くなる、声が枯れる、自分の表現に限界を感じる、とにかく自由に表現したい…あらゆる声の「何を」「なぜ」「どのように」におこたえします。 (レッスン担当講師は浜渦弘志・渡辺麻衣のどちらかになります。) ボイストレーニング SONG-VOICE-LIFE(東高円寺・センター南 他)
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